カシオ計算機ってどんな会社?
電卓や電子辞書、デジタルカメラ、時計などを扱っている日本を代表する企業なので、この企業を知っている方は大勢いらっしゃると思います。
特に、おじさん世代にはかつて一世を風靡した「G-SHOCK」のイメージが根強くあるのではないでしょうか。
このカシオ(6952)という会社は、「必要は発明の母」ではなく、「発明は必要の母」と創業メンバーが語ったことが受け継がれている会社で、マーケティングの定石にあるようなニーズをよく調べてそのニーズを満たすような商品を開発するということではなく、新たな商品を開発することで人々のニーズを掘り起こしていくことを心がけているユニークな会社でもあります。
では、カシオ(6952)の将来性はどうなのか?
実はカシオは現在株価が低下している企業です。2015年12月に2847円を記録した後は、2016年9月現在まで株価は低下し続け、1437円にまで下落してしまっている。
この下落の要因の一つは、同じく時計大手のセイコーホールディング(8050)の業績悪化による連想売りであると言われています。セイコーの業績悪化の原因は以下の2つと言われています。
- インバウンド需要の低下による高級時計の売上低迷
- 腕時計の駆動部分であるムーブメントの不振
しかしながら、セイコーは高級時計に力を入れておらず、ムーブメントも外販していません。このため、カシオとセイコーを同一視して連想売りされている現状はカシオが過小評価されていると言っても過言ではありません。
今後、注意すべき点は
今後は、他の記事でも指摘しているように日本経済の停滞の足音が近づいてきている状態なので、長期で保有するつもりであれば、今は買わない方がベターかもしれません。とはいえ、景気が現状のまましばらく続くと仮定すれば、今の株価は売られすぎである可能性が高いので、短期的な投資として保有するのであれば検討してもよいでしょう。