新明和工業ってどんな会社?
新明和工業(7224)は、中堅産業機器メーカーの一角ですが、売上の構成は、特装車が43%、航空機23%とほとんどがこの2分野であり、かつ営業利益の構成比でも見ても、特装車が44%、航空機が43%となっています。
特装車というのにはなじみがないかもしれませんが、ごみ収集車やダンプカー、ミキサー車といった普通の自動車に何か特定の目的を付与した車のことを指します。ダンプカーの荷台架装では国内トップシェアの座を争うほどの地位にいます。
航空機では主としてボーイング向けの航空機部品などを手掛けています。それゆえ、為替の影響を大きく受けやすく、今後円高が進めば業績の下落圧力となってしまうことには注意が必要でしょう。
新明和工業の将来性は?
新明和工業の株価パフォーマンスは2016年の段階ではさえない状態が続いています。これは会社発表の業績予想や第一四半期の業績が非常に厳しい結果であったためです。
今、アメリカの景気が減速しつつあることが明るみに出始めており、もしFOMCが景気対策として金融緩和を行ってしまえば、円高に大きく振れる可能性もあります。そうしたことを考えると、今後の業績はますます厳しいものになると思われます。